今まで使用してきたマップが使い物にならないほど新築マンションの建設ラッシュが進み、地域が様変わりする沖縄県。年一回の、ゼンリンなどの市街地図の更新が間に合わない時、どのようにすれば地理勘が養えるのでしょうか?
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住宅地図の改訂版が追い付かないほど様変わりする配布エリア、あなたはどう対処する?
沖縄の那覇市、特に開けた新都心エリアでは2016年以降から、20階建て以上高層マンションの建設ラッシュが続いています。
そのため、ポスティング業者や投函員にとって、特に人気の居住エリアにおいてはポスティングで使用する従来の住宅地図や市街地図が実態を反映しておらず、地理勘が掴めずに迷走して配布活動に支障をきたす点が報告に挙げられています。
こういう時、どのようにすれば新規物件が集中して様変わりするエリアに精通し、問題なくポスティングがスムーズに行えるようになるのでしょうか?
ここでは、いくつかの対策例をご紹介します。
普段から散歩を心がける
建設ラッシュのエリア近辺に住む投函員の方であれば、普段の散歩コースを少しずつ変えて様変わりする街並みを散歩するというのもアリでしょう。
いわば、散歩に名を借りた「実地調査」のようなものです。
お金がかからず、しかも健康増進に役立つウォーキングを毎日早朝や昼、夕方に欠かさず行えば、自然と街並みを覚えることもできますので一石二鳥です。
「あそこには○○の交差点が新しくできた」
「この通り沿いには新築の高層マンションが数軒建った」
「あそこに珍しい建物があるな、あれをベンチマークにしよう」
などと、新規エリアの実態がスローペースで把握できますので意外とオススメですよ。
とにかく数多く現場に出て地理勘を磨く
これはオーソドックスかつ力技とも言える手法ですが、とにかく何度も建設ラッシュの新規エリアに出向くという方法があります。1日も早く未知のエリアに慣れるため、多少迷ってもいいから土地勘を絶対にモノにする・・・そんな気概を持つ投函員の方にオススメの手法ですね。
いくら建設ラッシュで開発中のエリアとは言え、周辺はまだまだ既存の物件で多く占められていますので1~2日かけて要所を掴めば、実態は十分把握できるでしょう。
ただ、この方法ではあるリスクを負うことになるかもしれません。
例えば、広告主から既存の集合マンションをターゲットにした商業チラシで、所定の配布エリアで軒並み配布を依頼された場合、誤って新築マンションにも投函してしまうおそれがあります。
購買という観点から申せば、既存マンションの見込み客には有効なモノ・サービスであっても、大きな買い物をして当面は消費を控えがちになる新設マンションの見込み客が混ざってしまうと、せっかくの広告がムダになってしまうこともありますので注意が必要です。
そういったリスクを回避するためには、やはり手作業で新規mapを作成する必要があるかもしれませんね。(詳しくは以下の「手分けしてオリジナルの最新マップを作成する」をご覧ください)
GPS装置を活用する
本来、GPSは人やモノの移動経路・所在地を把握するために開発された装置。
ポスティング業界でも業者が投函員に貸与して一人一人の活動経路を記録し、広告主に対してポスティング活動の証明を図るなどの手法が採られています。
変わった使われ方としては、ポスティング業界では投函員が未配布の地域を把握するためにGPSを活用します。例え新設マンションが建ちならぶエリアへのポスティング依頼が急に決まったとしても、GPSで現在地を常に確認すれば、そんなに迷うことはなくなるはずです。
スマホでリアルタイム・マップを活用する
Googleが提供するスマホアプリ「Googleマップ」は強力で、現在地情報(住所)やお店の名前などを入力してアクセスすれば、リアルタイムな街並みが画面上に表示されますから利用しない手はありませんね。
最近は配布mapの代わりにスマートフォンを貸与し、Googleマップを活用して投函員にポスティングを行わせる業者が増えています。便利ツールを使いこなせる者が、完全に新規の配布エリアを制することが出来る・・・と言っても過言ではありません。
手分けしてオリジナルの最新マップを作成する
地味で面倒、大変な作業ですが、後々必ず必要になるのがオリジナル最新マップ。
例えば新規エリアごとに担当者を決め、実地調査を行います。
こんな時、散歩が大変役に立ちます。
備忘のために要所をメモするのも良い方法ですね。
既存のマップに建設済・建設中を問わず、新築マンションなどの物件情報を把握して赤ペンで順次書き込んでいきましょう。
書き込み後にマップ1枚1枚をつなぎ合わせて1枚の大きな配布用マップを作成していくのですが・・・実を言えば、このオリジナル・マップがすぐに使用されるのはごく稀かもしれません。何故なら新築マンションを購入した、あるいは賃貸マンションに移住した購買層は、不動産だけではなく身の回り品も新たに買い替えていることが多いため、散財を防ぐために消費を抑える傾向にあります。消費(購買)意欲が著しく下がった購買層が元の消費スタイルに戻るには、最低でも数か月から半年はかかるので、当面は新規マップを活用する機会が少なくなる・・・というのが主な理由です。
(とはいえ、数千円単位のモノ・サービスを告知するチラシのポスティングでは活躍するかもしれませんから、全くムダという訳でもないですけどね!)
時間が経てば、新規に作ったマップも既存のマップに変わってしまうのがポスティングの世界。ポスティング業者は地図の年度更新版に差し替えるまで、代替的に手作りのオリジナル・マップを使用する訳ですが、これを毎年繰り返しているのが実情です。
まとめ
新築マンションの建設ラッシュが続く沖縄の人気エリア、最初は土地勘がなくて新規物件ごとの特徴(特に集合ポストの配置場所)や所在地、周辺の地理を覚えるのが大変かもしれませんね。
でも、ほんの少しの工夫次第で既存の配布エリア同様、スムーズなポスティング活動ができるようになりますから心配しないでください。
それなりに資産を持ち、将来的には有望な新築の高層マンションの購買層。
それ故に広告主やポスティング業者は当面、既存物件に住む消費旺盛な世帯に配布先を絞るなどの工夫を凝らし、新築世帯の消費意欲が戻るのを待ち構えます。
タイムリーに配布先を開拓する上で、都市部を中心に高層マンションが次々に建つ沖縄県の各都市は広告主やポスティング業者にとってまさに「宝の山」。
また、短時間で大量のチラシが郵便ポストに投函できる集合配布は、投函員にとっても収入面で有利に働きますので稼ぎ時、頑張りましょう!