那覇市内のポスティングを請け負っている会社での雇用形態は、ほとんどが「業務委託」か「アルバイト」に分かれます。
今回は「業務委託」か「アルバイト」、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
目次
ポスティングの雇用形態「業務委託」編
ポスティングでは様々な雇用形態がありますが、代表的なものの一つが業務委託です。
業務委託という言葉は普段あまり聞き慣れないかもしれませんが、色々な視点から観察してみればメリットとデメリット双方の特徴を併せ持っています。
業務委託の特徴を知れば、自分に向いている働き方なのか、掴めてくるかもしれませんね。
業務委託の内容から見えてくるメリット
業務委託者になるには広告主またはポスティング業者と業務委託契約書を取り交わします。
内容的には委任・請負・労働契約の3つに大別出来ますが、直接雇用されるアルバイトと違って個人事業主または外注業者として扱われ、ポスティングの仕事を依頼されることに・・・
いわば外部の人間として働くことになるのですが、ここが業務委託のメリットを知る上での大事なポイントだと言えるでしょう。
人間関係のしがらみが殆どない
大事なポイントとして社内での人間関係のしがらみを感じない、これに尽きるでしょう。
まず、連絡のやりとりは依頼主や配布管理者とのパソコンや携帯・スマートフォンの電話・メールが中心。
実務でのポスティング業者や広告主との接点は、早朝や夕方に配布依頼を受けて倉庫でチラシを受け取る時(依頼主がチラシを自宅まで届ける場合もアリ)とポスティング終了後の残りチラシや使用した住宅地図などを依頼主に返却する時、業務結果を報告する時くらいです。
たとえ苦手な営業マンや事務員が契約先にいても、長時間顔を付き合わせることがありません。
独立した事業主になれる
業務委託ではポスティング未経験者である場合の研修期間を除き、原則1人で行います。
チラシが多いからと言って他の業務委託者にポスティングを協力してもらう、反対に自分が他の配布員の投函を手伝うことはまずありません。
独立した事業主として全て自己責任でポスティング業務に携わります。
配布日時・枚数が自由に選べる
独立した事業主だからアルバイトのように時間単位で拘束されません。
業務委託者はポスティングに参加する日時や日数、希望の枚数などを事前に自己申告可能です。
業者や広告主によってはスケジュール表を提出させ、業務委託者間の配布日時・枚数の調整を図ることもありますが、自己裁量の余地が多いのも魅力の一つと言えるでしょう。
短時間でポスティングのアルバイト以上に稼げる
業務委託の場合、収入は給料ではなく報酬になります。
またアルバイトのように時間給制ではなく「1枚当たり〇円」といった配布単価制が採用されます。
やり方次第ですが、短時間で業務を終わらせることだって可能。
慣れれば慣れるほどアルバイトの時給以上に稼げるようになるのも大きなメリットです。
損害賠償も?!業務委託のデメリット
業務委託はポスティングの自由度が高く、頑張れば頑張るほど報酬として跳ね返ってくるものの、仕事の繁忙・閑散の影響を直接受けやすいのが難点です。
仕事がなければ配布の依頼が来ませんし、他にも業務委託者として投函の全責任を負う、業者が負った損害の賠償に応じなければいけない・・・などのシビアな面も併せ持っています。
仕事の保証がない
業務委託として根本的なデメリットかもしれません。
アルバイト契約の場合は直接雇用されていますので、ポスティングの仕事が休みでも倉庫内での作業や事務作業などのような業務に携わることで給与が支払われることがあります。
一方で業務委託者はポスティング業者や広告主にとって直接の雇用労働者ではないため、他にもポスティングアルバイトを雇っていれば、必ずしもポスティングの依頼を出す必要がありません。
依頼がない場合は休業扱いになり、お金が一切入ってこないのはイタイですよね。
いざという時のために働き先を別に確保するなどの対策を取っておきましょう。
配布エリアが選べない
業務委託のメリットに配布日時や枚数が選べるという点を挙げましたが、日替わりで担当エリアが指定されることもデメリットの一つと言えるでしょう。
配布エリアに関して業務委託者は原則、選べません!
担当制を採っていない依頼主が殆どだからです。
配布計画に沿って遠方のエリアや苦手なエリアをずっと担当する・・・ということもありますのでポスティングに参加する場合はご注意ください。
損害賠償などの責任を負う
広告主やポスティング業者と業務委託契約を結ぶ場合、必ず確認しておきたいのが損害賠償の規定です。
例えば罰金で投函禁止という事前の指示があったにも関わらず、うっかり禁止物件に投函してしまって後日、家主から迷惑料3万円を請求されたとします。
そしてそのお金を依頼主が支払ってトラブルを解決したとしましょう。
もし契約書の中に損害賠償の責を負うなどの規定があった場合、業務委託者は支払い責任を免れません。
全額弁償など一方が著しく不利益を被るような規定は法律上問題がありますが、正当な基準(依頼主・業務委託者折半など)や理由(再発防止など)があれば、損害賠償または弁償そのものを無効にはできないのです。
当たり前のことですが自分のしたことに全責任を持つ、そういうシビアな面があるのも業務委託のデメリットの一つでしょう。
業務委託の性格上、やればやるほど報酬が上がるメリットには注目したいですね。
また業務委託にはポスティングに習熟したプロの配布員向きといったイメージがありますが、シビアな面も強く意識しなければいけません。
自他ともに責任が持てる人や将来独立・起業を真剣に考えている人こそチャレンジして欲しいと思います。
ポスティングの雇用形態「アルバイト」編
業務委託同様、ポスティングの代表的な雇用形態の一つであるポスティングアルバイト。
アルバイトの定義は他業種と全く同じと言っていいでしょう。
ポスティング業者や広告主が求職者を採用する場合の雇用形態としては、業務委託・アルバイトの両方または片方のみというケースが多いのですが、ここでは労働基準法が適用されるポスティングアルバイトのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
ポスティングアルバイトのメリット
アルバイト契約の場合はポスティング業者や広告主から直接臨時に雇用され、従業員として上司や配布管理者の指示のもと、決められた日数と時間の範囲内でポスティングに従事します。
時間給で給与がある程度保証されていたり、担当エリア制を採っていたり、バイト仲間同士の助け合いがあったりするのは大きな魅力だと言えるでしょう。
働いた時間だけ収入になる
ポスティングアルバイトの場合、時給で給料が支払われるので比較的収入は安定しています。
また配布エリアやチラシの種類、配布ノルマによっては残業になることもあり、時間外で稼げるのも魅力の一つでしょう。
担当エリアが決まっている
アルバイト当初は1つのエリアを集中してポスティングし、慣れたら次のエリアといったように範囲を拡げて最終的にはメインの担当エリアが決定します。
配布エリアは住環境の違いでポスティングの難易度が変わるもの。
不平不満が出ないよう、複数のエリアを持ち回りで担当することになるでしょう。
苦しい時バイト仲間に助けてもらえることもある
ポスティングが上手くいかずに困っている時、一人が仕事を抱え込まないよう社内のアルバイト仲間に手伝ってもらえる可能性があるのもポスティングアルバイトの利点。
もちろん手伝ってもらうだけではその内そっぽを向かれてしまいますから、手が空いた時には他のバイト仲間を加勢するようにしてくださいね。
ポスティングアルバイトのデメリット
アルバイトだから気楽・・・とは言えません。
例えば長時間拘束されやすい、時短で思ったように稼げない、悪天候でも配布を義務付けられるなど笑えないデメリットもあります。
長時間労働になりがち
時間に拘束されるポスティングアルバイトの場合、配布ノルマの関係で所定労働時間を超えてポスティングに従事するケースが見られます。
お金にはなりますが、実生活で自分の時間が十分に持てないなど労働待遇面・社会面で色々と問題が起きています。仕事・待遇面で雇用主との間でトラブルが発生したときは労働基準監督署に届け出ましょう。
近年は残業代込みの日給制にするポスティング業者や広告主が増えてきていますので、残業の有無や規定については必ず確認しましょう。
時短がある
閑散期でポスティングの仕事が早く終わった場合、他にポスティングの事案や付随する業務がなければ時間短縮で業務終了・・・というケースも考える必要があります。
もし少ない仕事量でダラダラとポスティングに従事するのが嫌であれば、一時的に他社掛け持ちで業務委託にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
悪天候でも配布の可能性がある
業務委託であろうとポスティングアルバイトであろうと配布ノルマは必ずあります。
ポスティングは雨天では概ね中止になりますが、業者や広告主によって中止の捉え方が随分変わってきます。
沖縄県でも夏から秋ごろによくある台風や大雨による土砂崩れ、積雪といったよほどの悪天候でもない限り、ポスティングは配布計画に則って行われるのが普通です。
ただ業務委託と違ってポスティングアルバイトの場合、悪天候時には複数のアルバイトが協力して1つのエリアを分担配布するなど配慮する雇用主もあり、全て1人でポスティングを行う業務委託とは負担軽減などの面で雲泥の差があります。
デメリットがメリットの特性を併せ持っている一例だと言えるでしょう。
業務委託同様にポスティングアルバイトにもメリット・デメリットがありますが、スタミナがあってフットワークの軽い人、コミュニケーション能力が高い人やチームワークが取れる人はポスティングアルバイトに向いていると思います。
特にデメリット面からよく考えてポスティングでアルバイトするかどうかを決めましょう。
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